慢性的な看護師の人材不足を補う役割を果たしてきた准看護師。
准看護師は中学を卒業した後に看護高等学校の本科で学び、都道府県単位で行われる准看護師試験に合格すればなることができるため、正看護師を一番早く取れる年齢よりも3年ほど早く取得できます。
その為、早く現場で働きたい人や、正看護師になる前にある程度資金をためておきたいという人が、働きながら正看護師を目指している場合には、准看護師の資格は最適といえます。
また、施設看護師などのように、病院の看護師ほどの知識を必要としない場合には、正看護師を雇用するよりは准看護師を雇用したほうがコストの削減も出来ていました。
しかし、そういった准看護師も、看護師の質の低下や看護師の一本化などによって、准看護師制度を廃止しようという動きが出てきています。
実際、神奈川県では准看護士を要請する学校の26年度の卒業生が卒業した後は、入試も、准看護師の試験も行わないという方針を打ち立てました。
だからといって、准看護師が仕事を辞めさせられるわけではなく、正看護師への移行期間としての幅は持たせています。
こういった現状を受けて、国では、准看護士が働きながらでも正看護師の資格が取れるようにと通信制の看護学校を設けることになりました。
東京を中心として各地方に数校、10年以上准看護師として働いてきた人を対象に学べる学校です。
放送大学と連携し、スクーリング困難な場合は放送大学で単位を取得できる科目もあります。
准看護士として何年も仕事してきたけれど、今後が不安だという人に最適な制度といえます。
神奈川の看護師事情についてはこちら>>>http://nurse.kanagawa.jp/